月見曼荼羅

中秋の名月も、昨夜の満月もとーっても美しく柔らかな光に包まれたお月さま。

月のリズムサウンドヒーリング x CS60 月1出張施術@K.COLY-COLYさん

今月もみなさまありがとうございました。

お月見だんごもみなさんに喜んでもらえて嬉しい限りです◎

 

出張施術の際も毎回アボリジナルアートを持っていくんですが、

今月は迷うことなくこの作品を。

 

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Mary Rumble氏の kangaroo dreaming.

彼女の代表的スタイルであり、先祖の軌跡でもある森羅万象を描いています。

 

日本の雰囲気にも合うような 掛け軸的イメージでキャンパスを用意しお願いしました。めずらしいキャンパスサイズのようで お渡しした時 クスっと笑ってました。

あと、小さいサイズのキャンパスもアーティストによく笑われる。too small〜って。

 

 

さて、この作品ですが 色はマリー氏のチョイス。

kangaroo dreamingはモノクロのものしか見たことがないので

キャンバスサイズもカラーもとても希少だと思います!

すべてフリーハンドの点描画。

めずらしいサイズも楽しんで描いてくれ良いのができあがったと笑顔で見せてくれました◎

 

私には月のようにも見えてずっと眺めていたい作品なので

満月を観ると自然とこの作品が重なって想い出されます。

月みたいだねと彼女に言ってもあまりピンとはきていないようで、ひょっとしたら

マリー氏には月もまた 別物のように見えているのかもしれないですね。

 

現代アートとしてカテゴライズされているアボリジナルアートですが、

アボリジナルアートはもともと芸術としてのアートではなく、

5万年以上も前から先祖代々受け継がれてきた 天地創造の神話や

過酷な大地を生きるうえでの大切な情報を

岩絵や木の実を用いて壁画や砂の上に描いてきました。

文字を持たなかった無文字社会だったため模様や記号 絵で伝えきたのです!

彼らの言葉ではジュクルパと言います。(英語ではドリーミングと呼ばれています)

 

 

オーストラリアには まだそういった壁画がいくつか残っていて

オフィシャルに見ることができるところもあります。

大陸ですからエリアによって描かれる内容、モチーフがそれぞれに異なるのも見所。

 

私たちが紹介しているアボリジナルアートは主に内陸部の部族たちの作品なんですが、そこはまだアボリジナル文化が色濃く残る唯一の場所でもあります。

 

そしてとにかくまぁ内陸部は過酷です。海岸部に比べると何から何まで。。

カラカラの砂漠、真っ赤な大地。どでかい岩山。

彼らは ここにはなんでもある。豊潤な大地だと話してくれます。

アボリジナルにとってこの広大な大地こそが彼らのホーム、家であると。

 

狩猟採集しながら移動をしていたという なんとたくましいこと。

水の在り処を見つけるのだって私には到底できないでしょう。

 

そんな過酷な土地で生きるアボリジナルに受け継がれてきたジュクルパ /ドリーミング。

 

私たちが目にすることができるのはごくごく一部です。

門外不出のジュクルパを知ることはできませんが、

膨大な知識、叡智がつまっている貴重な情報をこうして垣間見ることができる今、

そこにはどんなメッセージが包まれているのでしょう?

 

 

月を眺めアボリジナルアートの世界に思いを馳せる秋の夜長です◯