砂漠と里山、カンガルーとイノシシ

私たちが出会ったアボリジナルアーティストたちは皆 狩りをする。
カンガルーやエミューにグアナ(オオトカゲ)、ハリネズミなど
毛皮 肉 脂肪 全て無駄にすることなく様々なものに利用している。


- アリス近郊で出会った野生ロックワラビー-

自然と人間界の境界にある里山では 野性と対峙する場面によく出会う。
この頃では街にまで下りてきている様子を耳にすることも増えてきたが、
やはり里山では彼ら野生動物の存在はとても身近である。

 

罠にかかったイノシシの仕留め方
血の抜き方など最初は見よう見真似で村のおじいたちの手伝いから、今では単独で任されることも増えた。

 

肉はもちろんありがたくいただき
皮や脂 骨など全て使わせていただく。
命の循環。自分たちなりの敬意を示すかたちでもあるし、供養でもあると感じている。

 

私たちは罠にかかったら というスタンスなので、アボリジナルたちのように自ら仕留めにハンティングへ出掛けることはないが、命の循環である狩猟の観点からも共感できることはとても多い。

 

なかでも彼らアボリジナルたちと動物油脂を使ったクリーム(軟膏)づくりのことで盛り上がった。

 

彼らはその時ハントできた動物の油脂が季節によって、どの薬草とミックスすると良いのかなど決めるそうで、何種類か常備されているものを使わせてくれた。
これがまた、パワフルで、
砂漠の土地に生きる上で必要なエネルギーが凝縮されているように感じた。
それら部族に伝わるレシピがあり 症状によって使い分けたりしていると教えてくれた。

 

その土地毎に合うものがあるが、私たちの場合ではイノシシだ。
毛皮は太鼓に使うため皮をなめす。
その際に採れるのがイノシシの毛皮についた皮下脂肪である。

驚かれる方も多いが皮下脂肪はこの上なく良質で、臭みも全くない。
さらにイノシシ油脂は人の肌組成と最も近いと言われているほどで、使ってみても実感するが馬油などと比べても圧倒的だ。

コツは色々あるのだが、私たちのクリームづくりでは内臓脂肪は一切使わず、
皮下脂肪のみを酸化させないよう低温で湯煎しながら 純粋なオイルのみを抽出している。

 

こうして自然の恵みを活かすことで恩恵を受けることができる。
自然との融合 調和をテーマに活動する私たち nomin universeにとって
他にも沢山ある彼らアボリジナルの狩猟の流儀を知った時、嬉しく思ったのでした◎

 

今回の星が丘テラスでのポップアップには
動物油脂ではありませんが、彼らが植物オイルを使って作った
アボリジナルたちが愛用する薬草エキスたっぷりの
ヒーリングブッシュバームも少しお持ちしようと思っています!

筋肉疲労や虫刺されなどこの時期にぴったりのおすすめのアボリジナルアイテムです。

 

 

2023 8/7 ~ 8/13
11:00-19:00 (最終日の13日は17:00まで)
星が丘テラス WEST2F EVENT SPACE

nomin universe企画 ポップアップショップ
アボリジナルアート原画展
-ドリームタイム 夢見の世界-