過去、現在、未来。
全てが同時に存在している夢見の世界、ドリームタイム。
雨上がりの美しい夕空に、グロリア氏の作品を感じた やわらかな日、いつかの空模様。
ゆったりくつろぎながらの施術後アボリジナルアート鑑賞、
解きほぐされた心身はアートが放つエネルギーをよりキャッチするようです。
施術前、施術後と視点や捉え方の変化がおもしろい。
生命がもつ 本来の生きる力(フォース)が その方の中から どんどんと高まっていく姿をいつも感じさせてもらいます。眠っていた野生の感覚が目覚めていくような。
アボリジナルアートにはそんな力を呼び覚ます何かがあるように思う。
オーストラリア先住民アボリジナル。
彼らの歴史は太古まで遡ることなんと、6万年。それ以上とも言われています。
太古の時代から大自然と共存し広大な地を旅しながら永く栄えてきた彼ら。
大小のグループ にわかれる部族の数はおよそ500以上、言語は300を超えていたとされています。何せあの大陸なので 場所によって環境も大きく異なります。
海岸部に暮らす部族と内陸の部族、北と南、東と西と中央とでは また生活様式も様々で、多様なものだったと資料や文献からも知ることができます。
その中でも共通していること、それがドリームタイムという彼ら独自の世界観です。
厳密に言えば、ドリームタイムとは英訳で
彼らはジュクルパと呼んでいます。(部族によって呼び名は異なりますが)
ドリームタイムとは、彼らにとって天地創造の時代であり、精霊や神話の世界であり概念であり宇宙の法則、掟のような...
その独特な世界観は様々な分野で研究され続け、
今日に至ってもなお完全に解明できていないほど、現代文明の常識に当てはめることが難しい というものです。
彼らは天地創造や精霊、神話の世界をおとぎ話ではなく 生きる知恵 叡智として何万年と受け継いできました。
そして今も、その世界は続き存在していると語り継いでいます。
私たちが交流を深めているアーティストたちは今でも独自の文化が色濃く残る
オーストラリア中央砂漠アリススプリングス周辺の人たちです。
儀式や習わし、彼ら部族の掟を守り 家を持たず狩猟採集もする。
一緒に時を過ごしていると自分が持つ尺度なんかゆうに越え 驚きや納得、疑問 発見あらゆることが湧いてきます。
そしてどこまでも続くような赤土の砂漠や圧倒的な岩、無数の星々の中
本質を生きる彼らたちから本当に悠久の時を感じさせてくれます。
狩猟採集の話、大地の話、精霊の話、星の話
描くことは祖先や自然と一体となること(ドリーミング)だと彼らは話します。
アボリジナルアートは静かに、意識深く語りかけます。
現代と重なり合うもうひとつの世界、アボリジナルの世界は確かに存在しています。
誰しもが根源的にドリームタイムに生きているとすれば...
アボリジナルアートは次元を越えるひとつの扉になるでしょう。
今年の2月から3月まで彼らのもとを訪れ 確信は深まり想いはさらに強くなりました。
知れば知るほど魅了される彼らの世界。
そんな素晴らしい世界を知ってほしい、体感してほしい、共有できたらと5月に展覧会を開催予定でしたがコロナの影響もあり延期することに。
判断も難しくいつできるか見通しも立たない状況が続いているけれど
この禍に私たち自身が改めて感じること、見えてきたこと。
社会は複雑さをさらに極め
多くの事象が本質的なことからますます遠く離れいちだんとズレ分断していく。。
人間本来が持つ生きる力、野性の感覚をもう一度思い出す時。
ひとりひとりが持つ世界、それらが重なってうまれる大きな世界...
どうすれば世界がより良い方向へシフトできるのか?
---今このタイミングでやらねばどうする と、作品に囲まれながら思い至りました。
名古屋市東区にあるギャラリーenneさん。
今年4月には2周年を迎えられた際の周年企画でもご縁をいただき今回の旅で描いてもらった作品も展示させていただきました。
オーナーの節子さんはとても素敵な方で...9月の展覧会においてもこんな時だからこそ必要なメッセージだと後押ししてくださり開催の運びとなりました。
9/17(木) 〜 9/21(月)までの5日間
nomin universe
アボリジナルアート展〜ドリームタイム 大地の記憶〜
@enne_nittouren
名古屋市東区代官町26-20 日陶連原料ビル1F
名古屋市営地下鉄 車道駅より徒歩10分 新栄駅より徒歩12分
不安定な情勢のため変更などあるかもしれません、随時こちらでもお知らせしていきます。
名古屋がアツくなる5日間!どうぞよろしくお願いいたします。