アボリジナルアート ムーヴメント

アボリジナルアートムーブメント発祥の地、オーストラリア中央砂漠

 

1901年、オーストラリア連邦政府が成立し 国家が誕生した背景には西洋人の入植の歴史がある。先住民アボリジナルにとって重大な分岐点となる 厳しく悲しい時代が刻まれた。

 

広大な大地 オーストラリア大陸の内陸部とは
海岸部から遠隔の地 風土がまるで異なる過酷な場所、中央砂漠。

 

西洋人の入植が始まり入植者が簡単には行くことができなかったことから
アボリジナルの文化が色濃く残ったといわれている。

 

何世代にもわたって部族間で受け継がれてきた伝統的なドリーミング (アボリジナルアート)は、そもそも門外不出。

 

しかし部族の長老たちの意図的な試みにより 祖先から受け継いできた信念体系や文化を守り、次世代の先住民の子どもに引き継いでいくために 公への共有が行われるようになっていった。

 

はじめて公に公開されたドリーミングは、とあるコミュニティーの学校の壁に描かれた ハニーアンツドリーミングだ。

 

そして中央砂漠ユートピア地域を中心に始まったバティックプロジェクトでは
アボリジナルたちの感性がさらに花開く。

そこにはエミリーカーメングワレーやグロリア 、キャスリーンなどなど世界中に名を馳せたアボリジナルアーティストたちがいた。

 

過去・現在・未来が交差し、複雑に絡みあった この オーストラリア中央砂漠から
こうして近年に繋がる アボリジナルアートムーブメント は生まれた。

 

 

幸運にも私たちがご縁をいただいたアボリジナルの皆さんは
アボリジナルアートムーブメントを牽引してきた世界的にも著名なアーティスト一族でした。

 

クブジと呼ばれるアマチャラ族の長
部族の儀式や戒律を司る肖像画が描かれるほどの人物です。
彼はなんとエミリーの弟にあたる人物でもありました。

 

出会ったのは彼が他界する数年前のこと
何度かお会いし数点の作品を直接描いていただくことができました。

 

そもそも、アボリジナルアート とは描きたいものを描くということではありません。
自然との結びつきであったり、食べ物や水の在処を示す地図のようなものであったり、先祖から受け継がれてきた物語、大地のこと。
過酷な砂漠を生きる上で必要な知恵や叡智を次の世代へと伝え、
絵を描く行為(ドリーミング)は 祖先や精霊とつながる儀式であり
宇宙 大地からのメッセージ。

 

クブジは部族の歌を歌いながら描いていました。
まさに彼のドリーミングを間近で体感する貴重な経験でした。

 

彼らの自然と共に生き繁栄してきた長い歴史を伝えるアボリジナルアートは
本質的な芸術として存在しているように感じます。

 

クブジのドリーミングに共鳴し、お嫁にいった作品があります。
毎日、作品からエネルギーをもらい癒されている。出会えて良かった。
とこの上なく嬉しいお声をいただきました。

 

作品から放たれる彼らのエネルギー、宇宙 大地からのメッセージを
感覚がキャッチするのでしょう。

不思議なご縁が繋がり私たちの元へと集まってきたパワフルなアボリジナルアートを
多くの方と共有し、必要な方へお届けすることを使命に活動を続けています。

 

 

星が丘テラス ポップアップいよいよ来週から始まります。
実際にアボリジナルアートを観ることができる貴重なこの機会、ぜひお見逃しなく!

 

 

▶︎nomin universe企画 ポップアップショップ
アボリジナルアート原画展
-ドリームタイム 夢見の世界

2023 8/7 ~ 8/13
11:00-19:00 (最終日の13日は17:00まで)
星が丘テラス WEST2F EVENT SPACE